café Blue sofaのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

少し長くなりますが、このページでは当店の開業に込めた思いについて書かせていただきます。

少し固い内容で、この文章を読むと「このカフェは限られた人しか行けないの?」と感じてしまう方もおられるかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。純粋に、肩の力を抜いて、くつろぎに包まれるひとときを、どなたにも楽しんでいただくためのお店であることを、あらかじめお伝えしておきます。 

 

-----

私は当店開業前、飯塚市内の病院に勤めていました。病院勤務、というと十中八九「お医者さんですか?」「看護師さんですか?」と言われるのですが、経営管理の仕事をしていました。中でも広報を長く担当しており、単に病院のことを知っていただくだけでなく、地域のみなさんと病院との架け橋となることを心がけていました。

 

 

その時に取り組んだ仕事のひとつが、「がんサロン」の立ち上げです。「がんサロン」とは、がんの患者さんやご家族が集まって、それぞれのお悩みや経験などをお話され、なかなか話せなかった思いを口に出すこと、あるいは他の患者さんやご家族の経験談を聞くことなどを通じて、不安や孤独感を和らげていく場です。

私自身はがんの経験はありませんが、患者家族という立場でがんという病気を身近に経験したことがあり、がんサロンのような場の重要性を強く感じていました。また、実際にこのような場を立ち上げてみて、参加されたみなさんを見ていると、もっとこういう場を増やしていきたい、と思いました。

しかしながら、病院の本来の役割はやはり治療であり、このような、いわゆる患者サービスに割ける力には限りがあります。

 

病院以外でも、がんの患者さんの支援に取り組まれている素晴らしい施設もあります。東京にある「マギーズ東京」や、金沢にある「元ちゃんハウス」はその代表的な例です。これらの施設を支えるのは、高い志をもった運営スタッフのみなさんの情熱が第一であるのはもちろんのこと、その資源の多くは寄付やボランティアによって賄われているようです。こうした施設が日本中に広まればいいのですが、欧米ほど寄付やボランティアが盛んとは言えない日本ではなかなか難しいところもあるのかな、とも思います。こうした施設の広がりを願う一方、少し異なるアプローチで、患者さんやご家族の支援に取り組めないかな、と自分なりに考えてみました。そして、もしかしたら誤解を招く表現になってしまうかもしれませんが、ビジネスとして成立する仕組みを考え、実現することにチャレンジすることにしました。

とは言え、患者さんやご家族への支援を提供することで対価をいただく、というのは今の時点ではハードルが高いように思われます。それで、何かしらの「本業」を持ちながら、その本業の一環としてがんサロンを開催する、というスタイルが現実的と考え、その「本業」としてなじみの良いカフェを選択しました。

 

2人に1人は生涯のうちに何かしらのがんに罹患する、という統計結果があります。医療機器や検査の発達もあり、以前なら見つからなかったがんが見つかるようになりました。また、治療も日々進歩しており、治るがんも増えています。こうした背景から、がんと共に生きていく人が年々増えていくと思われます。しかしながら、いまだにがんという病気には深刻なイメージがあり、がんを告げられた患者さんやご家族の負担は大きく、そうした負担を少しでも和らげることのできる手立てがひとつでも多く世の中にあった方がいいと思います。私が今回チャレンジすることは、小さな小さなチャレンジですが、微力ながらその一翼を担うことができるといいな、と思っています。

 

そして、がんサロンの運営を通じて、カフェでのコミュニティづくりが実現できれば、いろいろなテーマに膨らませていくことができると思っています。例えば、その対象は在宅介護を行なっている方々であったり、子育て中の方々であったり、もっとカジュアルに、シニア世代の趣味の集まりであったり、いろいろな可能性があります。こうした活動を通じて、地域に貢献していくことが、がんサロンの少し先に見据える目標です。

もっというと、これらの取り組みが実現できたなら、同じように取り組んでみたい、と思ってくださる方が他の地域にも現れ、仲間を増やしていくことがそのまた先の目標です。

 

社会実験のような取り組みですが、みなさんがcafé Blue sofaに足を運んでくださり、くつろいでくださることが、実験の成功につながっていきます。

-----

 

繰り返しになりますが、もちろんどなたにも足を運んいただき、くつろいでいただけるカフェです。ご来店くださるみなさまに、肩の力を抜いて、くつろぎに包まれるひとときをご提供できるよう、スタッフとともに、楽しみながら、全力を尽くしていきたいと思っています。

  

最後までお読みいただき、ありがとうございました。café Blue sofaをよろしくお願いいたします。

 

café Blue sofa 代表 萱嶋 誠